税理士試験でも使える勉強法の一例を、科目にこだわらずご紹介したいと思います。
最初に難関資格試験受験に向かうにあたっての一般的なお話をした後、本科目に特化した事柄があれば触れておきたいと思います。
資格試験の受験勉強でよく言われるオーソドックスなやり方として、
全体的な把握→各論理解(この時に例題演習でその理解を深める)→総合問題挑戦→本番に即した時間配分習得
というのが大きな流れです。

各段階でのポイントとして、全体把握では最初のうちは、わからないところは読み飛ばして下さい。例題演習では、時間を決めまずは自力で解いてみること。
総合問題に対しては、まず全体を見て問題の趣旨を掴み、時間配分を予想すること。本番演習では所要時間を決め、できなくてもそこで終了し、どこでつまずいたか考えてみること。
以上の基本的な流れを各ステップ繰り返すことで、記憶の定着と論点把握の勘所を養っていきます。
ボリュームある幅広い知識を求められる科目は、単に参考書を読み進めるだけでなく問題演習を繰り返していくことで知識の定着と補充が必須です。
机に座っている時だけが勉強ではなく、いわゆる「スキマ時間」と言われる通勤時間帯や会社での休憩時間帯の有効活用も必要になってきます。
スキマ時間活用については、個人個人で状況が異なりますから、自ずと利用方法も変わってくるでしょう。
早めの自分に合った継続可能な方法を見つけ開始していくことをお勧めします。
勉強のポイント
ボリューム科目で特にいえることは、苦手分野を作らないこと。
理論・計算に限らずバランの良い得点取得を目指さないとなかなか合格には至りません。苦手分野は早めにつぶしておくことをお勧めします。
総体的な力はついても、本番で苦手問題が出て頭が真っ白になっていてはゴールは遠のくばかりです。
聞くところでは、資格受験専門校によって、レアな分野でフォローが薄い場合があります。
まさにそのような分野が出題された場合も十分予想されるため、すべて専門校お任せではなく、自分なりに漏れている分野が無いかどうか調べておく位の積極性も必要です。
見つけたときは、時間を惜しまず最低限の知識取得は行っておくこと。それがどこで生かされるかは誰も予想できません。
最近では全国対応で格安の税理士を紹介している場所が多いためライバルとなりえる同業者の方は少なくありません。
その為、習得した知識が受験で生かされなくとも、実務で思わぬところからクライアントとの話のきっかけとなる場合もあるでしょう。
幅広い知識が求められるといわれる所以でもあります。
もう一つご紹介します。

前述の「つまづいたところ」など、自分にとってしかわからない「失敗ノート」のような記録を残しておくこと。
人間誰しも失敗はあります。
その失敗を繰り返すかどうかが成功者になれるかどうかの分かれ目です。
貴重な資料としてぜひ生かすよう心がけてください。